【続】素直になるまで
まさか、こんなに早く別れがくるなんんて思ってなかった。
よしっ!新しい恋探そう!
って言っても、当てないし……
ま、ほっとけばそのうちできるでしょ。
あっ、結衣には報告しないとね。
メールじゃめんどくさいから電話にした。
プルルルーー
『もしもしー夏希?』
「うん」
『どうしたの?』
「あのねー、隼人と別れた」
『何があったの?』
「何かよく分かんなくなっちゃって。
そしたら、他の女の子といるの見ちゃった。
ただそれだけだよ」
『それだけって…
夏希、泣いてる?』
「泣いてな……」
最後まで言い終わる前にあたしの頬を一滴の涙が伝った。