ヤンデレ彼氏様
日頃の鬱憤が爆発した。

「連絡が出来なかったのは携帯を忘れたからだよ。っていうか、連絡がないイコール男と居るって何で思うわけ?
女友達と遊ぶって行ったよね?あたしのことを信用してくれないの?
信用できないなら何で付き合うの!?」

あたしは怒るって得意じゃないから、思っていることを口に出さない。
だけど、今は言い足りない。

「昴にそんな風に思われてるなんて悲しいよ」

もう泣きたい。
泣きたいのを我慢して唇を噛む。昴を睨み付けようと顔を上げる。


なのに、出来なかった。

「……何で昴が泣いてるの?」

鬼と化していたはずの彼氏様がボタボタと涙を溢れさせ、地面を濡らしていた。
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