ヤンデレ彼氏様
「猫耳カフェの宣伝の為、猫耳を外すのは禁止します!!」という委員長のお言葉で、文化祭を回るのにも猫耳付きになった。

廊下ですれ違った友達は可愛いって言ってくれたけど、恥ずかしすぎる。

彼氏様はあたしの腰に腕を回し、グラウンドの屋台を見て回った。

たこ焼きと綿菓子を買い終えると、あたし達は人気の少ない裏門の方へと歩いた。

彼氏様はぐったりしていた。あたしがベンチに座ると甘えてきた。

「膝枕…」

「いいよ」

人気もないし、今日はサービスだ。
彼氏様はあたしを枕にすると、すぐに寝息を立て始めた。


あたしは綿菓子を口に含んだ。

「甘い……」

< 21 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop