ヤンデレ彼氏様
彼氏様の寝顔を見つめながら、委員長との会話を思い返す。


含み笑いの委員長はこっそり教えてくれた。

「旦那のご指名」

「へ?」

「仕事中でも梨杏を見ていたいんだって」

「何それ……」

見る余裕なんて無い癖に。

思い出したと付け加える。

「そうそう、梨杏は黒猫みたいで可愛いんだって」



黒猫って何だよ。
彼氏様の猫耳に触れる。

「またマーキングしたでしょう」

それはあたしの耳と同じ耳。


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