ヤンデレ彼氏様
彼氏様と猫耳バンド(作成中)

文化祭2日目。

掲示板にはポスターが色とりどり。
『猫耳バンド』って言葉に足を止める。

あたしの肩に腕を回している彼氏様のお写真が印刷されている。

3ヶ月前、クラスの男子逹がバンドを組むと言った。
文化祭を盛り上げるコンテストの1つに『演奏コンテスト』っていうのがある。
ちょっとした賞品、参加賞があったりして、彼氏様はボーカルを引き受けた。なかなか上手いんです。


みんなバンド経験なんてもの無かったけれど、形にはなったらしい。
練習は一切公開されず、私は本当なのかと不安なんだけど。

猫耳カフェの猫耳を再利用して、猫耳バンドと名付けたらしい。
なんて安易なバンド。


彼氏様はポスターには目もくれず、あたしに顔を近付けた。

「……ここ学校!!」

気付いた時には、軽く口付けされていた。
廊下に人気は無いけど何考えているだか!!
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