モノクロ。
第1章
クラス
今年からあたし達は
高校生になった。
4人が足を進めるのは
学生の群れができてる
クラス表。
"同じクラスだね!"という喜びの声もあれば、"クラス離れても遊びに行くね"という声もある。
あたし達は―
人だかりを目の前にして背伸びしてクラス表を覗く。
あたしの名前は2組にあった。翔夜の名前も…2組にある。
玲亜と大牙は6組かぁ…校舎が違うなぁ…
あたしの運がよかったのか、玲亜と翔夜は違うクラスだ。
翔夜はカッコイイし、優しい。そんな翔夜をあたしは好き。
翔夜を好きなのはあたしだけじゃなく、妹の玲亜もだった
でもあたしは知ってる。翔夜が好きなのは玲亜。
だから"翔夜と玲亜が同じクラスにならなくてよかった"と喜んでる自分がいるんだ。