モノクロ。



あたしは正直、星羅みたいな強引な子があまり好きじゃない。


なんていうか、ちょっと…。


何でも知りたがるとことか?


ていうか、うざい。


そんなことを考えてたら、頭が痛くなりそう。


「お姉ちゃん!!」


「え………何?」


玲亜に呼ばれて我にかえる。


「もー!ちゃんと聞いてよぉ!」


玲亜にもう一度話を聞いたところ、星羅も含めて玲亜と大牙、翔夜とあたしの5人で遊ぶらしい。あたしはそんな星羅がいる中で遊ぶのは、ごめんだ。


でも翔夜が行くならあたしも行くしかない。


「真依も…行くよな?」


「うん…。」


翔夜が折角聞いてくれたのに、あたしはいかにも行きたくなさそうな返事を返す。


「遊園地イヤ?ごめんねぇ〜。星羅ゼンブ決めちゃって!イヤならドンドン言ってね?」


「あたし帰るね。」


「え!?マジで!?今始業式終わったトコじゃん!!」


星羅があたしを見る。


「終わったから帰る。」


あたしの冷たい態度に気付いてか気付かまいのか、星羅もゴソゴソと荷物をまとめ始める。


「あたしも帰る!」


星羅は帰る気満々でそう言うと、あたしの手を引いて3人に手を振る。


あたしは小さく溜息を着くと、思い切って手を振りほどく。


「何であたしと星羅が一緒に帰るのよ。」


「え………な…何って…………作戦会議。」


は………?
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