モノクロ。
「知ってるよ!星羅、真依が翔夜の事好きなのくらい。でもさぁあたしもなんだ!実はねぇ?」
「待って!!」
あたしは話を続けようとする星羅の声を遮って、深く息を吸う。
「あたしも分かるの。翔夜と玲亜が両想いだとか、星羅が翔夜の事好きだとか、もう気付いてるから!だからあたしと友達になりたいんじゃなくて、翔夜と友達になりたくてあたしに声掛けたの知ってる。ちゃんとわかってる。」
「………」
間髪入れずに嘆いたあたしに、ポカンと口を開ける星羅。星羅って何考えてるのかワケわかんない。普通"ごめんなさい"とか言うでしょ!
「………あ、えっと…どこでそうなったかわからないけど……真依の考えでは、星羅は翔夜の事好きなんだよね?そこからだよ、うん。ちなみに星羅好きじゃないよぉ、翔夜のことはー!でもさぁ星羅にも好きな人いてさぁ。勝手に妄想していただいたトコ申し訳ないんだけど。星羅のスキな人、大牙なんだぁ……。」
顔が赤くなっていく。
星羅の顔じゃなくて、あたしの顔の方が赤いに違いない…。