たいよう
「じゃー仕方ないから、約束をまもること、にしとくな。意味深でいい感じだし」
この野郎もよく分からん。
何が楽しいんだか。
「じゃあ、次の質問。ズバリ今恋をしていますか」
航平のインタビューにもあったヤツか。恋は俺のせいで出来ないとか。な、しらねーよ、と内心毒づいたけど。俺のせいか、とため息をついた。覚悟を決めて口を開く。
「ずっと好きな人はいます」
新聞なんてよんでそうにない紗愛に伝わるか、なんて分からないけど。航平に言われた通りにした。航平のいいなりみたいで嫌だったけど、でもアイツは俺らのせいでか、優架と進められないから。
優架が気づけば、紗愛にも伝わるだろうって思った。
「やっぱり、水瀬くんには好きな人、いるんだ。結構学年で有名だぜ?絶対告白しても落ちないって」
「は?」
「だってさー去年のウチの学年のミス星陵のミサキちゃんでさえも告白オッケーもらえなかったって」