たいよう
「愛のパワーだねーそら、紗愛に気付くんだもん」
「だーかーら!!そーいう関係じゃないってば!!」
ホントは、そういう関係になりたいけど、今はただの友達。
だいたい今さっきまでそらが好きなんて気づいてなかったし。
「紗愛じゃなかったらそら、気付いてなかったってば」
いいきる優に苦笑する。
「優がおんなじ事やっても気付いたと思うけど?」
あたしとそらは、赤の他人だけど優とそらは双子だから。
見えない絆で結ばれてる。
「ないない。そらはあたしのこと探そうともしないって」
何故か優は自信満々で答える。
「そーかなぁー」
第一、あたしはそらが好きだけどそらがどう思ってるなんて、分からないじゃない。