たいよう
「ま、ぜってーたかにだけは負けたくないけど!」
舜のこういうところが、俺は好きだ。中学ん時からずっとライバルで、こいつだけは俺をトクベツ扱いしないから。
ついでにどんな髪型になろうが、ピアスをあけようが、何にも言わないし。舜も高校に入ってからは髪を染めるしピアスもあけるようにったけど。完璧に俺の影響だけど。
「んじゃ、勝負だな!200でも俺が勝つ!」
前は舜が100で勝って、俺が200で勝って、だったのにいつの間にか逆転している。何故か400になるとまた俺が勝つのだけど。
「言ったなーんじゃ、何賭ける?」
これも恒例のこと。同じショートスプリント(短距離の中でも距離の短い100mと200mのこと)でも一応得意分野が違う俺らはお互いの得意な方にかったら何かをおごるのだ。
「アイスだな。それもハーゲンダッツ」
「俺は、」
舜はいつだって突然だ。
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