爆暴走
やっぱり…少し、天然…なのだろう。


壱は、多分、じゃなくて絶対亜希が好きなのだろう。


優しい目をしているから…。



俺も誰かに、こんな目で見られる日とか、見れる日が来るだろうか?


うらやましい…。

こう思う事が最近多くなってきた。

きっと、コイツに会うまでそんなに意識していなかったからだな。





すると、亜希が急に何かを思い出したように、目を大きく開けた。





「俺の女って――「今は、コイツ。」




やっと…けど、今はな。


ドカ!




「二度と手ぇ出すんじゃねぇ」



亜希、かっこいい。


前の自分じゃ、素直にこんな風に思えなかっただろう。



「んじゃ、車出すぞー?」




「隆吾…も。」


凄く、不安そうな顔が可愛くて、可愛くて。

「あぁ。」


照れた事は、誰も知らないだろう。
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