爆暴走
――――ブルルルル


亜希の携帯が鳴った。


「…あ。」


俺は、ちらっと見てしまった。



霧山 修治

そう書いてある、ディスプレイを…。


俺はこの人を知っている。

だって…。



この人は、鬼龍の3代目総長…。

ちなみに俺は5代目。


多分、親子ってトコロだろう。



「・・・出ろよ。」


つい、出た言葉がコレ。



「隆吾に関係ない。」


そりゃ、そうだろう。



これは…何か厄介だな。



ブルルルル…。


携帯はいまだ震えている。



亜希は観念したような顔をする。



「ハア、出ればいいんでしょ。」



よほど、何かあるのだろう・・・。
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