爆暴走
もっと、俺に言って欲しい―――だなんて、イケナイだろうか。


俺に話してもどうにもならないコトだろうか?


俺が、いえ、俺なら。


亜希を守れる。


亜希は観念したみたいで、携帯の通話ボタンを押す。




「…もしも『…ッッ!亜希!!!』



「どうしたの?」




『あ・・・のねッッ、病院…!!!』



病…院?




「…?」




『お父さんが、病院に運ばれ…て…来て!!!』



修治さんが?



「…っっ」


『●×病院よっ、早く…。』


俺はすぐに理解出来た。


けど、亜希は―――…







――――――「…ッッ…裏切り者…。」



そのコトバは、冷たく、厳しいコトバだった――――...

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