爆暴走
別に、コレと言って行かなくちゃいけない理由とかも無い。



家族?



―――契約と言う名のモノに縛られて出来ただけの、上辺だけの関係。



心なんて通じてないから。


いいじゃない。




「...っっ、馬鹿かお前!」





随分と冷めたアタシの心に、隆吾の声は痛い程効いた。




「・・・」


アタシは、正しい。



―――正しい?




「どうやってココまでお前が生きてきたのかよ?!
修治さんが…親父がいたからだろ?
今はどうなってんのかわかんねぇ、でも…




お前一人で生きてきたなんて思うなよ。」



アタシ、一人で?




拳に、力が入った。


そうだよね。


小さい頃、泣いていたときに慰めてくれた。

ちゃんとした愛も…あったのかな?


でも…。


アタシ一人では生きれなかったハズ。
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