爆暴走
冷たく、したかったわけじゃない。



むしろ暖かくしたい。


でも、今の俺には何故か出来なかった。


理由は…?





「さっきは…アリガト。」



めちゃくちゃカタコトでお礼を言う亜希。



馬鹿だろ。今それかよ。



「…あぁ。」



本当に、素っ気無い…。



亜希はこれ以上俺に話しかけちゃ駄目だっぽく思ったらしく…。







「…。」




しばらくの沈黙。




向こうは必死で我慢しているだろう。



我慢、しなくていいのに。


俺に全部ぶちまけてくれよ。


全部、受け止めてやるから。






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