爆暴走
なんとも、不適な笑みだった。


思わず、心臓が跳ねた。





「どーした。俺に惚れたか?」




―――何気に俺様発言なんですけど。



…はい、何て言いかけてしまった。



だって、その顔や、仕草。



全部、全部…。



眩しすぎる現実で。





「…い、行くよっっ」



切なくもなったのは、気のせい?




「あぁ。」




あまりにも不純なアタシに、このヒトはどのような感情を抱いているのだろう。




貴方の背中を見ていると、



もう、囚われてしまう。






< 127 / 166 >

この作品をシェア

pagetop