爆暴走
―――隆吾の顔は…。



悲しそうで、寂しそうで。



窓の外の、空と一体化しそうだった。



真っ青な、綺麗な空。



まるで、隆吾の目のよう。



吸い込まれる。




思わず、その綺麗な肌に手を伸ばしかけた。



「っっ…」


危ない…。





隆吾の周りにあふれる、空気は。



アタシの汚い空気で汚しちゃいけないとおもった。



お願い、アタシの想いに気づいてよ。



気づいて。



大丈夫だ、の一言位ちょうだい。





アタシを、安心させてよ。


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