爆暴走
しかも。




病院から出て、しばらくしてから見た光景。



「りゅう…」



隆吾?


そこにいたのは、紛れも無く隆吾で。


隆吾なんだけど。




「…か、のじょ居たんだ…。」




肩を組んで、仲よさそうに歩いている。


でも、待って?


朝の格好と違う…。





まさか、カノジョの為に一番のお気に入り選んだとか。




「ふぅ…ん。」



さっき収めたはずの涙が、まだ出ると言わんばかりにあふれ出る。



何で…。




何で涙が出るの。




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