爆暴走
そうだよ、隆吾だってかっこいいし、カノジョ居ない方がおかしい。




―――何期待してたの。



隆吾が女に近づくの、アタシだけ、なんて思ってたの?



自惚れてた。



自惚れるな、自分。



歯を少し食いしばって、小さな路上へ行った。




「お父さん、いっちゃったかぁ・・・。」



あの、綺麗な空に行っちゃったのかな。




吸い込まれていったのかな。





なんならいっそ、アタシも消えちゃう?



吸い込まれそう…。


何だろう、雲一つ無い空を見てると、アタシも簡単に逝けるなんて、



思ってしまった。



そして、階段へ上った。











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