爆暴走
だってコノヒトは、紛れも無く…。




「俺等、双子。」



・・・双子?


「何で兄貴知ってんの?てか、さっき自殺しようとして・・・」




確かに。


こいつ、隆吾じゃない。




喋り方なんて全然似てない。



よく見ると髪形が違う。



顔も。



笑い方も。





「名前。」


「へ?」



「名前は?アタシは霧山亜希。」



「あ、あぁ。俺は修吾。…霧山って、あの霧山か?!」



どの霧山よ。



このひょうきんな口から、こんな名前が出るとは…



「修治さん。霧山修治さん」



思ってもみなかった。

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