爆暴走
『っし…って!時間!!!』



―んまぁ、大丈夫っしょ。




アタシは、下にタタタッと降りた。




『母さん―ッ!バイク何処?』

料理をしていた母さんに聞く。




「んーっ?亜希まだ行ってなかったのぉ?あ!もしかしてバイクで登校なん―『で、バイクは?』

アタシは母さんの言葉をさえぎった。



てか、母さん…朝から甘ったるい声だせるよな…。よく語尾が延ばせるわ。



「まぁいぃゎ。えーっと、倉庫かしら?あ、お父さんが奥にしまってたわょぉーっ!」





『ぁりがと!んじゃ行ってくる。』


「行ってらっしゃい。」


この会話、普通じゃない―――。


そう思った人、正解。



アタシは、元、全国トップだった族の、またまた元、総長の身。

バイクなんて慣れっこ。




当たり前のように倉庫へ置いてあるバイクに乗る。



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