爆暴走
そして、今に至る。



それが今、一番の理由。



「亜―希っ!学校遅刻しちゃうわよ―っっ!!!壱君、前で待ってるわよ?」




下から、母さんの声がした。


母さんは、あんな男の何処がいいの?



本気で、質したかった。



裏切られてるんだよ?



母さん、いいの?



「母さん…お父さんは?」



本当は聞きたくも無かったけど…。



「え?亜希知らなかったの?1週間の、出張よ?」



嘘まで、突かれてるんだよ?



出張なんて、行ってない。



馬鹿な事しかしてないんだよ?



「そっか…。」



「んー?亜希も寂しいの?母さんもよ―?」



寂しい訳、ないじゃん。



そういいたかったけど、母さんの為、言わなかった。
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