爆暴走
「壱…おはよ。」




内心、凄くホッとした自分がいた。





実は、凄く泣きそうな自分も居て――・・・。





「…なんかあった…な?」



こう、優しく、問いただしてくれるんだ。



「ッ…っっ…何も…無い……ッッ」



「そっか…。んじゃ、何かあったら、すぐ俺に相談、な?」





コクン。



アタシは、今日だけ…壱に甘えるから…。



「亜希、後ろ乗って。」



壱が、バイクの後ろを指でちょんちょん、と指していった。



アタシは、何も言わず、壱のバイクに乗った。




気づくと、もう学校で。



授業なんて、受けたくない。


そう思ったから、先公に≪朝熱があって…≫見たいに言って。



壱には、「今は来なくていい、後で来い。」


と。上から目線だったけど。


「おう。」


と、また優しい笑顔を向けてくれたんだ…。

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