爆暴走
「は?」



「何で・・アンタが知ってるの?」



思わず、過去が頭を過ぎろうとしたが、自分で自分を保って、とりあえずコイツが何なのか、聞いてみることにした。



「――――…鬼龍―――――…」



「―――ッツ?!」




――――キリュウ?


「これでもわかんねぇ?」




こう、あざ笑うかのように、アタシを見てきたコイツが、悪魔のように見えた。




鬼龍とは-…、簡単に言うと、アタシ達≪黒蛇≫を解散に追わせた奴等。




アタシにとっても、黒蛇にとっても許せない存在。



そいつらが---…何でアタシの前に?



「…で?」


多分、精一杯の強がりでいったんだと思う。




本当は、アタシも弱虫なんだ。泣き虫なんだ。




人の事なんて言えない。



それでも、強がって、強がって…。


ココまで、アタシじゃない、アタシを作ってきた。








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