爆暴走
アタシのもう一人の女友達。伊藤彩。(イトウアヤ)


はっきり言うと、アタシはその頃荒れまくって。



友達なんて一人出来ただけで凄く浮かれた。



逆に無視とか、変な目で見られたら凄く沈んだ。


とにかく…感情をあらわに出来なかったアタシは、一人で愚痴ってみたり、馬鹿みたいに泣いてみたり…。


忙しかったんだ。




「亜希サンっ!久しぶりです!」


そういってきたのは、したの方の子達。



「久しぶりっ!!!」


多分。


サッキのドス黒い声からは想像など出来ないような声。



笑ってる?アタシ。



皆はぞろぞろとアタシの部屋に入ってきた。



「亜希サン、感じ変わりました?」


「え。どういう風に?」



「なんか…


   優しくなりました。」



優しく?アタシが?



―――アタシが。

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