爆暴走
―――――――…

―――――…


アタシは、全てを話した。



途中で皆の見せる顔を見ようなんて余裕など出来なかった。



怖かった。


自分がしたわけじゃなかったけど、どんな反応をさせるか。



でも、真っ直ぐに伝えたんだから…大丈夫だよね?



「って…事なんだけど…さ。」



「ほう…。



    亜希。」

壱の深い声。



「…ん…?」


「教えてくれて、ありがとなっ。」




予想もしなかったこの言葉。


ありがとう、だって。



こっちこそだよ。



「そうね…このまま、誤解するところだったわ。」


美奈…。



「そうだったんスか、まぁ、謎が解けてよかったッス!」



健ら…。


< 81 / 166 >

この作品をシェア

pagetop