爆暴走
隆吾side
「昌っ!バイク出すぞ!早く…。」
俺たちはただ、亜希が心配で心配で、その一心でいた。
「行くぞ!」
「おう。」
低く、猛獣のような音を立てるバイクのエンジンが、何故か気高く見えた。
―――――――
―――――
「誰も…いねぇ…。」
「騙されたか…。」
○○路地には、猫の声さえしないくらい何もなかった。
安心、したのだろう。
力が抜けた。
それは昌も同じだったようで。
でも、油断大敵とはこの事だろう。
ドスッッ!
隣、昌の方から殴った音が聞こえた。
横を見ると、頭を殴られたようで横たわっている昌、と…
背中に赤と黒の鳥を書いた特攻服…。
「赤鳥、だな。」
俺たちはただ、亜希が心配で心配で、その一心でいた。
「行くぞ!」
「おう。」
低く、猛獣のような音を立てるバイクのエンジンが、何故か気高く見えた。
―――――――
―――――
「誰も…いねぇ…。」
「騙されたか…。」
○○路地には、猫の声さえしないくらい何もなかった。
安心、したのだろう。
力が抜けた。
それは昌も同じだったようで。
でも、油断大敵とはこの事だろう。
ドスッッ!
隣、昌の方から殴った音が聞こえた。
横を見ると、頭を殴られたようで横たわっている昌、と…
背中に赤と黒の鳥を書いた特攻服…。
「赤鳥、だな。」