僕らの日々
出会い
中学三年の冬
僕は地元から
かなり離れた高校を
あえて受験し
見事合格した。
偏差値もかなり
高い高校だったので
親も担任も
合格知らせを聞いた時はまるで自分のことのように喜んでいた。
「良かったわね~太一。一年間頑張った
かいがあったわね」
母は嬉しそうに
そう言って僕に
微笑みかけきた。
そう、僕はこの一年
友達とも遊ばす
ひたすら勉強に励んだ。
毎日学校から帰ると夜遅くまで勉強し、
夏休みはいくつも予備校に通った。
でも本当に行きたかった高校は受からなかった。
それでも親と担任は
その事実を
紛らわすかのように
第2志望の高校に
受かったことを誉めた。

やる気もなにもでない。

これって燃え尽き
症候群ってやつなのかな。


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