【短】卑怯者
『俺だって、お前に触れたいと思う。
男なんだから、当然だ。
だが……触れようとする度に、
怖くなるんだ。
一度触れたら、理性が吹っ飛んで……
お前を、壊してしまいそうで。
だから………
もう少しだけ、待ってくれないか?
好きだから……愛してるから、
大事にしたいんだ。
それまでは、触れる代わりに
言葉で伝えよう。
お前が俺に不安な気持ちを素直に
言ってくれたように、俺もお前に
不器用なりに素直な気持ちを伝える。
そうすれば、もう不安に
ならなくて良いだろう?』
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