はぐるま時計

うわさの洋館 side安曇

500年後―――
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「遅刻だぁー!行ってきまぁーす!!」



「お弁当は持ったの!?」




「持ったよ!行ってきまぁーす!」




真夏の暑い朝、遅刻を懸けての猛ダッシュ

太陽の光で熱せられたアスファルトの上を蹴りながら走る。


何処にでもある光景。





私、櫻田 安曇<さくらだ あづみ>
は、ごく普通の女子高生

怖い話も好きなら
恋心も人並みに持ち合わせた本当に普通の人間だ。



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