Full Moon ー祈りー
疲れからか2人は寝転んでいた。


荒い息を整えながら聞く。
『はぁ‥。
なにかたらぬ気はせんか?』
『そうだね‥。なんだろ。』

2人の間を
涼しい海の風が吹き抜ける。

雑草が。木が。
一斉に揺れる。

少し寂しさを残して
風は消えていった。



‥威力は前に比べて
上がってはいる。


そう考えたのは
この前の出来事からだった。


この前小さな恐竜に
近いものが出た。

『ブライト!援護頼むぞ。』

私は剣に力を込めて
おもいっきり振った。

‐グァアァァア‐

一瞬返り血を浴び、
前が見えなくなる。

次の瞬間、奴の爪が上から降ってきた。
刀でなんとか防いだものの、
1傷作ってしまった。


そして、1進1退の戦いの末。

勝つ事が出来たのだ。


その後のブライトの看護も急速で、少し腕の上達が見えた。


しかし何かが足りない。




なんだろう‥。

< 13 / 19 >

この作品をシェア

pagetop