ファーストキス



先輩の足は屋上で止まった。


そしてあたしたちは向かい合う形になった。



「俺…笠井さんが好きです!付き合ってください!」


「……。」



っていうか、ドアの隙間からみんな覗いてるし……。
バレバレじゃんと思いながらも陸が覗いていないことに気づいた。

一番そういうのからかうタイプなのに……。


「ごめんなさい。
アナタの気持ちにはこたえられません。」


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