☆ピュア姫と腹黒王子★2 ~ドキドキな同棲生活~
Ⅳ,明かされるもう1つの過去
流衣君とさよならを言って
ふたたびスイートルームに。
「なぁ、桜」
「なぁに?」
「なんか、あったのか?」
「・・・・・・え」
「さっき足、震えてただろ」
ちゃんと、
ちゃんと見ててくれたんだ……
嬉しいような、
恥ずかしいような……
「なんでもないよ?」
「嘘だな」
「なんで?」
「桜がなんでもないっていうときはなんかあるんだよ」