☆ピュア姫と腹黒王子★2 ~ドキドキな同棲生活~
あははと、るーちゃんはキッチンに消えていった
「あははじゃないよ…」
ぶぅと、ふてくされたあたしはじぃーっとカップラーメンを見つめた
――ピピピピッ
「桜ー、できたよー?」
「はーい」
ドキドキドキドキ
んじゃ、一口いただきますです。
――ぱくっ
むしゃむしゃ
「……どお?」
「んー…、庶民な…味?」
「それ、どんな味だよ;」
「なんか、身体に悪そう…だけど」
「だけど?」
「くせになりそう!」
「そっか;(心:買わないほうが桜の健康のためだったかな…)」
すごいなぁ…
あたし、何にも知らなかったんだね。
少しずつ、
知っていけたらいいな。
なんて。
このときは思ってたんだ。
あたし達に、また大きな壁が立ちはだかってるなんて知らずに……