☆ピュア姫と腹黒王子★2 ~ドキドキな同棲生活~
「………るーちゃん…っ!」
ガラスの窓越しに、るーちゃんが横たわっているのがわかった。
ただ眠っているように見えたけど、るーちゃんにつけられた色々な機械がそう思わせてくれなかった。
「…植物…状態?」
こんな言葉だったかも忘れた。
ただ、機械などで命を繋いでいるだけで意識が戻るかわからない状態。
こんなに近くにいるのに
触れることが出来ないなんて…
ねぇるーちゃん、どうして?
ずっと一緒だよね?
桜を置いてなんかいかないよね?
『…桜』
『…ハンバーグ出来たよ♪』
『桜以外に彼女なんかいらない』
『桜がいれば…たとえ世界中が敵にまわっても構わないよ』
『桜…』
『愛してるよ』
昨日までは手を握っていたのに、側にいたのに、
どうして今はこんなに遠く感じるんだろう。
色々なるーちゃんの表情や言葉が浮かんでは消える。
『…ずっと一緒。約束な?』
…るーちゃん………。
「………いやぁぁあぁ…っ!!」