☆ピュア姫と腹黒王子★2 ~ドキドキな同棲生活~
「……さくら……っ」
すぅーっと目を開くと、ぼんやりと白い天井が見えた。
………どこだ?
あぁ、俺事故にあったんだ。
相当重大だったらしいな。
「……流架様……っ!お目覚めに……よかった……」
泣いて喜ぶ執事に笑みを零した。
「…俺は…簡単には……死なねぇよ……」
うまく声が出ない。
声が体全体に響いて痛い。
「……さく…ら…は?
桜に会いたい。
声が聞きたい。
何だか久しぶりな気がするんだ。
「…………今日は帰られたので、明日になったらまた来られますよ。……さあ、それより今主治医を呼んで参りますね。」
………おかしい。
なんか、気持ち悪くて納得がいかない。
桜はすぐ会いに来てくれる気がするのに。
愛想……つかされたかな?
それとも、怒ってるかな…
泣いてなんか………ねぇよな?
さくら………