MasterKey
家から徒歩20分
その距離をほとんど走ってきた
それでも時間はギリギリだった

二人が走りだした頃はすでに時間がほとんどなかったのだ
三人ともハァハァ言って
立ち尽くしている


翼「ハァハァハァ……なんとか…ハァ…間に…ハァ合ったな」
ったく
こいつらどんどん先いきやがって……


瑞姫「ハァハァハァ……
言うだけ無駄だと思うけど
これからはちゃんと一回で起きてね」

……なんか悪いことしたな
俺と実咲はともかく
瑞姫は身体弱いからな……

こんなに走ったら
体調崩しかねない
明日はちゃんと起きてやろう
俺はハァハァ言っている瑞姫を見て
そんな気持ちになるが
何故だろう………
なんか敗北感が……


翼と実咲は息調えて教室に向かう
しかし、もとよりスタミナの劣る瑞姫は翼に手を引かれて歩いている

瑞姫「まったく…
翼がもっと早く起きてくれたら
こんな思いしなくていいのに」

翼「わりぃ…
明日はちゃんと起きるから許してくれよ!」


実咲「だったら翼が瑞姫を起こしてあげたら?
(面白い事になりそうだし)」

瑞姫「……Σえっ///」

翼「そうだな……
いつも起こしてもらってるし
たまには恩返しも兼ねて俺が起こしてやるのも
いいかもな」

まったく実咲のやつ
たまにはいいこと言うじゃねぇか!
その案採用!


瑞姫「っ、翼っ!?//////」

瑞姫の顔が赤くなっていく
それに気付いた翼は
瑞姫の身体をあんじて
瑞姫を引き寄せる

翼「おい瑞姫!
顔真っ赤だぞ?
やっぱり風邪なんじゃ…」
翼は手を瑞姫の額にあて
熱を測る
しかし、瑞姫の顔は
さらに赤くなる
それを見て翼が
さらに心配そうにみると
瑞姫は翼から離れて

瑞姫「ななな、何でもないよ///だ、大丈夫だから///」


実咲「まぁまぁそんなに心配しなくても大丈夫よ
ただ照れてるだけだから。」

瑞姫「みっ…実咲!/////」

翼「???」

翼は頭に?を浮かべて
訳もわからぬまま教室へと向かうが
その間翼は
必ず瑞姫をおこしに行くことを決意していた

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