アイ・マイ上司とlove☆days
平和ボケしている女だから、神様に目をつけられてしまったのか。
それとも私って、悪運だけは良いのかもしれない・・・
「うん、あみだクジで見事に当たりね♪
鈴ちゃん、おめでとー!」
勝手に名前を書かれている挙句、見事に当選の丸印までつけられていて。
その紙をピラピラと眼前に向けてくる、先輩の美紀さん。
「ややっ、良くないですよ!
なんで私が、合コンなんかに!?」
大きく頭を振ると、またしても大声で尋ね返した私。
「やーねぇ、合コンなんかじゃなくて!
いわゆる、異業種交流会みたいなものよ。
だって、広告代理店に勤める人たちと会うんだしー?」
「い、いや…、それって思いっきり…」
勝手な持論を展開する美紀さんを、やんわり牽制しようとすれば。
「と、に、か、く!
選ばれたからには、明日は気合い入れて来てね!
彼ナシの鈴ちゃんには、絶好のチャンスよ?」
「っ――!」
ニッコリと笑った彼女は、先輩オーラを存分に発揮して席に戻ってしまった。
ど、どうしろと言うのよー!?