アイ・マイ上司とlove☆days
先輩やお仕事よりも…、何よりも大事だもん。
コンパに行く事になって、輝に誤解なんてされたくない・・・
「・・・で、相手は?」
座ったまま腕を組みつつ、こちらを見上げる美紀さん。
堂々としたその様に、将来はお局と言われそうな雰囲気が漂っている。
「い、いますよ!
8歳上のれっきとした彼氏が!」
だけど私は、ここで怖気づく訳にはいかないのだ。
ちょっと強気な口調で、自分を奮い立たせつつ言い切った。
「鈴ちゃん…、妄想なんて悲しいだけよ?」
すると彼女は溜め息をついて、私の言葉をバッサリと切ってしまって。
「ち、違いますよ…!
本当にいるんです、彼氏が!」
「ハイハイ、お疲れさま。
“リアル彼氏”ゲットに頑張ろうね?」
「いや、だから――!」
美紀さんはやっぱり、聞く耳持たずな人だと確認させられた。