アイ・マイ上司とlove☆days


自信を持って言える女性だったら、ハッキリ言いたい。



けど…、まだまだ私にはそんなモノないから・・・



「・・・・・」

とうとう反論する気力もなくなって、俯き加減になっていると。



コツコツと響く靴音とともに、オリエンタルな香りが鼻腔を擽った。




「朝倉さん、立ち聞きして悪いけど・・・

彼女は俺と先約があるから、遠慮してくれ」


「っ――!」


かつてないほど、心臓の鼓動がバクバクッと音を荒立てた。




「か、課長!どういう事です?」


朝倉さんとは、まさに私と対峙していた美紀さんの事で。



視線を上げた先にいる彼女の視線は、私を通り越して輝に向いている。




熱を帯びた瞳を見せている彼女は、やっぱり輝ファンだと知らしめられて。



こんな時でもモヤモヤした感情が取り巻く私は、お子様なのかもしれない。





< 24 / 100 >

この作品をシェア

pagetop