アイ・マイ上司とlove☆days
ホントは怒ってるのに…、彼の胸の中があたたかくて安心出来るから。
ポロポロと零れていた涙も怒りも、スッーと治まってしまう・・・
「鈴ちゃん、悪かった…、許してくれる?」
泣き止んだ頃合いを見計らって、私をそっと引き離したあとで。
瞳に溜まった涙を拭いながら、首を傾げて尋ねてきた彼と眼が合った。
「・・・うん」
輝は本当にズルい…、怒ってるのがバカらしくなるじゃない――
「ごめんな――」
謝られてギュッと縋りついちゃうほど、彼の手中に収まってるから・・・
そんなイザコザをしているうちに、大画面ではエンドロールが流れていて。
翻された私の身体は、背後から輝の力強い腕に引き寄せられていた…。
「本当は…、了解を取ってから話そうと思ってたんだよな。
渡辺が転勤になったのは、彼女…朝倉さんの為だ…」
「・・・え?」
ひとつ息を吐いて、観念したように話し始めた輝が教えてくれたのは。
美紀さんが以前言っていた、忠告の意味へと通じるモノだったね・・・