アイ・マイ上司とlove☆days
これらが自分だけの秘密だと思うと、嬉しくてもう顔のニヤけが止まらない・・・
「…鈴ちゃん、何がオカシイ?」
長い睫毛で影を作って瞳を伏せたまま、どこかイジワルな声が響いた。
「えっ、お、起きてたの!?」
目を丸くして尋ねれば、涼やかな瞳が見開いてバッチリ視線が重なる。
「ずーっと起きてたけど。
寝起きの悪い子が起きるまで、ずっと観察してたし」
そう言ってシーツを退けて起きれば、すまし顔の彼はスウェット姿。
「なっ、ズルイ…私、何も着てないのに!」
シーツを纏わなければならない私は、頬を膨らませて彼を睨むと。
「プッ…、怒るトコ違うって…!
ホラ抱き心地良くてジックリ観賞出来るし…、一石二鳥?」
「もっ、輝のバカ――!」
そんな態度を心底楽しそうに笑いながら、私のシーツを剥がした。
「ハイハイ、そろそろ起きようか――
今日もまだ仕事があるしね、斉藤さん?」
「ズルイ…、ンッ!」
いつでも余裕綽綽な、アイマイな彼の優しいキスには逆らえない…。
だから私はこの時、未読メールを知らせる携帯の点滅ランプに気づけなかったの・・・