アイ・マイ上司とlove☆days
疑惑+内緒=?
素直になれないんじゃなくて、お互いを思っての行動――…
人の感情を推し量ろうとするのは、とっても難しい事だと学んだこの頃。
親切心を働いたつもりが、相手にとっては迷惑になるとも分かったし。
だからこそ自分の気持ちだけには、常に正直でありたいと思えたのに。
同じような場面で失敗を活かせないのは、私の悪いクセかもしれない・・・
「りーんちゃん、いい加減にしろよ?」
「鍵ならあとで返すから、ね、お願い…!」
スーツを纏った彼は出社準備も万端で、玄関先で未だ待ち構えていて。
そんな家主を追い出そうとするヒドイ私は、彼のステディだけど・・・
「なぁ、鈴・・・
いい加減、もうバレても良いだろ?」
「う゛、だって…」
「そんなに渋る理由は何だ?」
ハァー…と盛大にため息をついて、こちらをジッと捉えている輝。
手厳しいと評判の課長に盾つけるほど、私の頭は宜しくナイのに…!