アイ・マイ上司とlove☆days
先輩+後輩=?
曖昧でいて優しい彼が教えてくれる、“愛する”幸せ。
ただの上司だった彼が変化遂げて知った、“愛される”幸せ。
決して目には見えなくても、私の中で着実に息づいてるからこそ。
輝への気持ちは絶対に譲れないし、輝の隣の席を明け渡すつもりもないの。
これこそが、何の取り柄もない私の誇れるモノだもん・・・
「…おはようございます」
しがないOLが2度もタクシーを使う訳にもいかず、今度は電車で到着した会社。
カタ、カタ…と、独特の音で包まれた経理部内へと足を踏み込むと。
遅刻という悪行にペコペコ頭を下げながら、足早に自分のデスクへと向かう。
「あー、鈴ちゃん遅い!」
「わわっ、美紀さん…!」
「まったくもう、何やってんの!?」
「す、すみません…!」
新人のクセに重役出勤か!?と、言わんばかりの美紀さんの表情。
この威圧感は“お局さま入り”決定だよ、数年もしない内にね・・・