アイ・マイ上司とlove☆days
私の直接の先輩である美紀さんの、厳しいお説教を受けている現在。
蛇に睨まれた蛙のように、肩を竦めて申し訳なさそうにしていると…。
「まっ、指導はこれくらいにしておいて――
チョッと来てくれる?別口の話があるのよね」
「・・・え?」
「いいからー」
「はぁ・・・」
「朝から生ぬるい返事しないでよ」
怒りのボルテージを急降下させた彼女に手招きされ、2人で給湯室へと向かう事に…。
美紀さんの話に耳を傾けつつも、傍らでは彼のオーラを探っていた私だけど。
いつも漂う筈の威圧感どころか、肝心の輝の姿は課長席には無かった・・・
「鈴ちゃん、ありがとね」
「え、何がですか?」
給湯室に到着した途端、対峙する私にニッコリ笑い掛けてくる美紀さん。
おバカな私は当然ながら、突拍子もない言葉に首を傾げてしまう。