アイ・マイ上司とlove☆days
対決×未来=?
取り柄なんて昔からなくて、寧ろマイナス部分なら幾らでもセールス出来るけど。
だけど、こんな私を…ありのままの私を好きになってくれた彼のお陰で。
自分を好きだと思えるようになれたから、もう何も怖いモノなんてナイ――!
経理部が使用する資料室には、過去の帳簿やら決算書類が保管されていて。
さらに鍵も厳重に管理されている部屋を、普段は滅多に使用する事がない。
まだまだ新人の私も、この部屋へやって来たのが3回目だから・・・
やって来た資料室を眼前にして立ち止まり、ドアをノックしようと手を伸ばせば。
「それなら、俺が此処を辞めれば良いんだな――?」
「――!?」
その瞬間に聞こえたのは、大好きすぎる彼氏の突然の退職宣言で。
「な、なんで…!?」
「え、鈴…どうしたんだ?」
「あ…、そ、その…」
半ばパニック状態の私は、ノックすらもしないでドアを開け放ってしまった。
そのドアの向こうには大好きな輝の姿と、もう一人の人物を捉えて・・・