アイ・マイ上司とlove☆days
間違えようもない…というより、この人が私にメールを送りつけてきた人だ・・・
「なんか彼氏さ、仕事辞めるらしいよ?
彼女を置いて自分だけ逃げるとか、マジで最低じゃん。
ていうより、無職になる彼氏なんかでイイ訳?」
ケラケラと高らかに笑うその男に、先ほどまでの私のうれし涙は引っ込んでいて。
「っ、ふざけないでよ…!」
「って…!」
ズカズカと資料室へと進入して行くと、気づけばその男の頬をバチンと叩いていた。
「私と輝は…、別に悪い事なんてしてないっ…!
輝に辞めろって言う前にね、私が辞めてやるもん…!
これを出しちゃえば、社内恋愛禁止じゃなくなるでしょ!?
だけどその前に、何が目的なのか教えて下さいよ、大平さん…!」
ポケットに潜めていた退職願を取り出して、テーブル状に叩き置いてしまうと。
怒り任せに大平さんの頬を平手打ちした右手が、ジンジンと痛みを感じた。