アイ・マイ上司とlove☆days
席に着いた私は俯き加減で泣いていると、視界が突然暗がりになって。
ぼやける視界のままで顔を上げれば、ふっと笑う整った輝の顔を揺らぎつつ捉えた。
「…まったく、無茶苦茶だ――」
「…ふっ、ンッ――!」
呆れた様な声色を響かせながら近づいて来た彼に、そっと唇を奪われてしまう。
その瞬間に、パシャリッとケータイでよく耳にする独特の音が辺りに響いた。
「ふっ、…うっー!」
音に慄いてバッチリ目を開ければ、携帯を構えていたのは何とキスを迫った張本人。
スッと唇を離したあと、唖然とする私の頬へと最後にリップ音を立ててキスを落とす彼。
「ようやく泣き止んだ」
なんて一言をプラスして、整った顔立ちを幾分崩して微笑みかけるけれど…。
なっ…、何してんのよ――!?