アイ・マイ上司とlove☆days
そんな私の心配やら気苦労なんて、まったくお構いナシの発言のうえ。
思いっきり自己完結をして、“メンドイ”で片づける大平さんにムッとしていれば…。
「大平…、好きになったのも俺が先だから。
欲しい物は手招きしてるだけじゃダメだろ…、手繰り寄せないとな――」
隣から響いて来たのは、仕事モードでは無いのに真剣な輝の声色で。
「ハハッ…、早く言えば良かったかも…」
「・・・?」
どことなく声のトーンを落として笑った大平さんに、私はただ首を捻るだけだ。
「それはどうだろうな――」
「ちょっと…、どういう事…?」
隣で得意気に一笑する輝の腕を引っ張って話を止めると、事訳を尋ねてみたのに。
「鈍い鈴ちゃんには、一生分かんない話かな?」
「確かに…、“超”をつけてイイくらいっすね」
「なっ、なんですか、それー…!」
そう言って笑い合う男2人に、私だけが完全に置いてけぼり状態だった…。